Restaurant & Bar 2023開催、JFOODO香港が初出展

(香港、日本)

香港発

2023年09月26日

香港内の飲食店などを対象とした食品総合展示会「Restaurant & Bar 2023」が95日から7日の3日間、香港会議展覧中心で開催された。同展示会は、香港で新型コロナウイルス関連規制が緩和されてから初めての開催となった。今回の出品者数は170社で、来場者数は9,000人程度だった。食品以外には、飲食店で使用するセルフオーダーシステムの提供企業、ソムリエ人材育成スクール、食器などの製造企業の出展もあった。

同展示会には、日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)香港が初出展した。日本産米のプロモーション事業の一環だ。JFOODOが設置した4ブースのうち、2ブースには香港の輸入卸業者2社が出展し、残り2ブースは日本から参加した2社だった。4社ともに香港の飲食店への日本産食品の販路拡大を目的として出展した。JFOODO香港の沖和尚代表は今回の出展について「来場した多くの事業者が日本産米を試食し、商談にもつながり、良い出展となった」とコメントした。

さらに、同展示会では、日本酒や日本ワインなどを大きく扱う香港発祥の酒関連コンテスト「香港和酒大賞2023Hong Kong Washu Awards 2023)」の授賞式が行われた。コンテストは2020年から始まり、4回目となる。香港での日本産酒類市場の拡大や、和食レストランの増加、日本産ワインの認知度が香港で高まったため、主催者がこれらにさらに注目度を高めるべく、コンテスト開催となった。

コンテストではワインも多く扱うことが特徴だ。2020年当初は約10ワイナリーが参加する程度だったが、今回、北海道から九州までの幅広い地域から40ワイナリーが参加し、約150本のワインが出品された。このほか、日本酒の部では、産地などの地域をより詳細に紹介する特定地域として、今回は栃木県が選ばれた。栃木県香港事務所の夘木(うき)啓之所長は「栃木県の酒造りには3つの特徴があり、きれいな山水、栃木県が13年かけて開発した酒米『夢ささら』、栃木県酒造組合が認証する独自の杜氏(とうじ)資格『下野杜氏』認定制度による人材育成が挙げられる」と述べた。審査員長のKenneth Lee氏は「来年以降も日本酒の部では特定地域を選定して紹介したい」と語った。

写真 JFOODO香港のブース(JFOODO香港撮影)

JFOODO香港のブース(JFOODO香港撮影)

写真 香港和酒大賞2023授賞式の会場(ジェトロ撮影)

香港和酒大賞2023授賞式の会場(ジェトロ撮影)

(周天任)

(香港、日本)

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