中国民営企業トップ500社ランキング発表、京東が2年連続で首位

(中国)

北京発

2023年09月19日

中華全国工商業連合会は9月12日、2023中国民営企業トップ500社ランキング外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表した。京東集団は2022年の売り上げが1兆462億元(約20兆9,240億円、1元=約20円)で、2年連続で首位となった。同ランキングは、同連合会が年商5億元以上の民営企業8,961社を対象に行った調査の結果をまとめたもの。同調査は今回で25年目となった。

上位10社は、京東集団、アリババグループ、恒力集団、正威国際集団、浙江栄盛ホールディンググループ、テンセントホールディングス、山東魏橋創業集団、万科企業、レノボホールディングス、比亜迪(BYD)となった(詳細は添付資料表参照)。また、トップ500社のうち、28社が2023年版の「フォーチュン・グローバル500」にランクインしている。

同日に発表された「2023中国民営企業トップ500社調査分析報告」PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)によれば、上位500社の売上高の合計は前年比3.9%増の39兆8,300億元、総資産が11.2%増の46兆3,100億元となった。一方で、税引き後利益は4.9%減の1兆6,400億元だった。

また、上位500社の納税額は前年比8.4%減の1兆2,500億元で、全国税収入の7.5%を占めた。12位の大手自動車メーカー、浙江吉利ホールディンググループの納税額が最も多く473億6,200万元だった。雇用については、500社の就業者数は計1,097万2,100人で、全国の就業者数の1.5%を占めた。うち、BYDが57万100人で最多だった。

同ランキングには、製造業から322社がランクインした。上位10業種には303社が含まれ、鉄鋼精錬・圧延加工業、電気機械・機器製造業、卸売業が上位を占めた。

また、研究開発投入強度(売上高に対する研究開発費の比率)が3%を超える企業は86社、10%を超える企業は8社で、テンセントホールディングスの研究開発投資額が614億元で1位となった。

このほか、上位500社の輸出総額は前年比12.6%増の2,763億6,400万ドルとなり、中国の輸出総額に占める割合は7.7%と、前年より0.39ポイント拡大した。対外投資を行った企業は188社、対外投資案件は2,436件となり、それぞれ前年比20%減、9.8%減となった。

(張敏)

(中国)

ビジネス短信 31fb446ed2243d5e