上海市の2022年外資系企業ランキング、日系企業は32社がランクイン

(中国)

上海発

2023年09月21日

中国の上海市外商投資協会は9月14日、同市の外資系企業を対象に、2022年の売上高、輸出入額、納税額、雇用者数を基に、それぞれ上位100社のリストを公表した。今回はこれら4項目で合計255社が選出され、そのうち182社は2020年から3年連続でランクインした。

選出された企業を地域別にみると、浦東新区がトップとなり、全体の半数以上を占める135社だった。うち117社が自由貿易試験区に登記している。2位の黄浦区、静安区はそれぞれ22社だった。本社の所在地を国・地域別にみると、米国が79社と3年連続で最も多く、次いで日本が32社、ドイツが28社だった。業種別では、卸売・小売業が最も多く、製造業、リース・商務サービス業と続いた。

上位100社の合計売上高は3兆4,878億元(約69兆7,560億円、1元=約20円)で、上海市に所在する外資系企業の総売上高の34.2%を占めた。その他、上位100社の輸出入額は合計1兆2,251億元で、全体の47.9%、納税額は2,263億元で、同36.5%、雇用者数は45万人と、同18.3%を占めた。

売上高ランキングでは、企業ごとの金額は公表されなかったものの、1位は米アップルの現地法人の蘋果電脳貿易(上海)だった。2位は米テスラの現地法人の特斯拉(上海)、3位はドイツのフォルクスワーゲン(VW)と上海汽車の合弁会社系列の販売会社、上海上汽大衆汽車銷售、4位は米ゼネラルモーターズ(GM)と上海汽車の合弁会社系列の販売会社、上汽通用汽車銷售、5位はVWと上海汽車集団の合弁自動車メーカーの上汽大衆汽車だった。パナソニックの現地法人の松下電器機電(中国)は日本企業でトップとなり、27位にランクインした。

(劉元森)

(中国)

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