第2四半期の港湾貨物取扱量、前年同期比14.9%減
(香港)
香港発
2023年09月14日
香港特別行政区政府統計処は9月4日、2023年第2四半期(4~6月)の港湾貨物取扱量を前年同期比14.9%減の4,450万4,000トンと発表した。内訳をみると(添付資料図参照)、香港に到着した入港貨物量は13.1%減の2,834万5,000トン(うち輸入6.6%減、積み替え19.3%減)、そのうち海上貨物(注1)は11.6%減の1,976万7,000トン、河川貨物(注2)は16.3%減の857万8,000トンだった。また、香港から出発した出港貨物量は17.8%減の1,615万8,000トン(うち輸出18.8%減、積み替え17.5%減)、そのうち海上貨物は15.6%減の1,038万4,000トン、河川貨物は21.5%減の577万4,000トンだった。
入港貨物のうち、最大の仕出し地の中国大陸が14.9%減(海上11.5%減、河川16.5%減)だったほか、ベトナム35.8%減、日本22.8%減、台湾21.7%減、韓国13.0%減が2桁減となるなど、主要国・地域で軒並み減少した。一方、マレーシアは16.4%増加した。出港貨物では、最大の仕向け地の中国大陸が17.3%減(海上9.1%減、河川20.8%減)だったほか、米国40.1%減、台湾31.0%減、オーストラリア27.2%減、ベトナム25.0%減、日本22.0%減などで大きく落ち込んだ。
品目別でみると、入港貨物で増加率が大きかったのは石油・石油製品・関連素材(44.5%増)、減少率が大きかったのは機械(25.5%減)だった。出港貨物では合成樹脂・プラスチック材料(29.8%減)、石・砂・砂利(22.2%減)など、主要品目で軒並み2桁減だった。
第2四半期のコンテナ取扱量(空コンテナを含む)は前年同期比21.9%減の368万8,000TEU(1TEU=20フィートコンテナ換算)だった。内訳をみると、積載コンテナのうち、入港貨物は24.9%減の156万2,000TEU〔うち輸入42万7,000TEU(33.9%減)、積み替え113万5,000TEU(20.9%減)〕、出港貨物は20.5%減の134万1,000TEU〔うち輸出27万1,000TEU(22.6%減)、積み替え107万1,000TEU(19.9%減)〕だった。空コンテナは17.8%減の78万5,000TEU〔うち到着36万8,000TEU(3.1%減)、出発41万7,000TEU(27.4%減)〕だった。
(注1)内陸水運の範囲を越えて航行する船舶により輸送される貨物。内陸水運とは、珠江、大鵬湾、マカオを含む香港付近の水域、香港付近の水域からアクセス可能な広東省、広西チワン族自治区のその他の内陸水路での輸送。
(注2)内陸水運の範囲内でのみ航行する船舶により輸送される貨物。
(山口雅史)
(香港)
ビジネス短信 0a9a8d356c9d094c