英政府、ニジェール情勢受け相次ぎ声明発表、長期開発援助は停止

英国外務・英連邦・開発省（FCDO）は8月11日、ニジェールでのクーデターに関する声明を発表し、ニジェールの憲法秩序と民主主義の回復を呼びかけている西アフリカ諸国経済共同体（ECOWAS）を支援するとした。また、モハメド・バズム大統領やその家族らの不法な拘束に対するECOWASによる批判を支持し、即時解放を求めるとした。

FCDOは7月30日にも声明を発表している。その中では、ニジェールに対する長期の開発援助の停止や、同国民対する人道援助の継続を表明した。

FCDOの同国への渡航勧告では現在、同国全土への全ての渡航を控えるよう求めている。同国内の英国国籍者に対して、可能な限り屋内にとどまるよう勧告し、機会があれば出国できるよう準備することを呼び掛けている。また、首都ニアメの英国大使館の人員を一時的に削減している。8月2日にはフランスによるフライトで14人、イタリアによるフライトで1人の英国国籍者がニジェールから退避したと報じられている（「ロイター」8月2日、「BBCニュース」8月3日）

（チャウジュリー・クリシュナ）