草間彌生氏の作品がインドに初登場

(インド)

ムンバイ発

2023年08月29日

インド西部、ムンバイのニタ・ムケシュ・アンバニ文化センターで、日本を代表するアーティストの草間彌生氏の作品「インフィニティ・ミラールーム」が7月27日から常設展示されている。

同センターは、インド最大級の財閥リライアンスグループが手掛けた国内初の複合文化施設で、2023年3月31日に開業した。ラグジュアリーな空間に2,000人以上を収容する劇場や、織物、絵画などインドの芸術作品を展示・販売するスペースも備わっている。施設の名称は、同グループ会長ムケシュ・アンバニ氏の妻の名前にちなんで命名された。

「インフィニティ・ミラールーム」シリーズは、これまでニューヨークなどで展示されてきた人気作で、インドでは今回が初の公開となった。1分半で観覧が終了する小規模な展示ながら、8月上旬時点では2週間先まで観覧予約が埋まっており、ムンバイ市民の関心の高さがうかがえる。

インド最大都市のムンバイでは、富裕層を中心として芸術鑑賞に関心が集まり始めている。ニタ・ムケシュ・アンバニ文化センターでは、5月3日から劇場のこけら落とし公演として、ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」が国外からキャストを招いて1カ月にわたり上演され、好評を博した。また、8月16日からは「ウエスト・サイド・ストーリー」が上演されている。インドにおける今後の文化芸術産業・コンテンツ産業の発展が期待される。

(丸山春花)

(インド)

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