南ア最大のデザイン・ライフスタイル専門見本市が開催

(南アフリカ共和国)

ヨハネスブルク発

2023年08月25日

南アフリカ共和国のヨハネスブルクで83日から6日まで、デザイン・ライフスタイルの専門見本市「第30DECOREX JOBURG」が開催された。30周年を迎えた同見本市は、南部アフリカでは同分野における最大規模で、今回4つのフロアに400以上の出展者が集まった。多くは南アの企業だが、国内メーカーだけでなく、海外メーカーの総代理店や独自で世界各国から輸入した製品を陳列する出展者も多い。

主な出展物はライフスタイルやデザイン、建材、ホームウェア、テキスタイル関連だが、ソーラーパネルなど再生可能エネルギー関連製品も出品された。主催者によると、来場者数は2022年の6%増となる31,987人を記録した。うち36%がBtoBを目的とした来場者で、年々増加している。近隣のアフリカ諸国からサプライヤーを探しに訪れるバイヤーも多く、最先端のトレンドに乗った製品を探しに見本市を訪れる。直接、海外から買い付けるよりも、南アとの自由貿易協定をうまく活用して、南アのサプライヤーから製品を購入している。

写真 会場入り口(ジェトロ撮影)

会場入り口(ジェトロ撮影)

写真 ソーラーパネル関連製品を出展するブース(ジェトロ撮影)

ソーラーパネル関連製品を出展するブース(ジェトロ撮影)

主催者アールエックスアフリカのシアン・カリングワー氏によると、2023年の見本市の特徴は、デザインに特化した展示会「Design Joburg」と合併し、新生「DECOREX JOBURG」となったとのことだ。デザイン分野に関心のある層の来場者が増え、出展者はより多くの業界関係者とのコンタクトが可能となった。シアン氏はジェトロのインタビューに対し、「BtoCでの主な来場者のターゲット層は自宅の改築や改装を考えている高所得者層だ。DECOREXは、世界のデザインやライフスタイル製品のトレンド最前線を見ることのできる場だ。そのため、トレンドに敏感で高品質な製品やサービスを求める消費者・サプライヤーが集い、情報豊富な業界関係者が出展している」と述べた。ある出展者はジェトロの取材に対し、「南アはマクロ経済的に厳しい状況にあるにもかかわらず、ユニークで質の高い製品を求める消費者がいることに驚きを隠せない」と答え、「来場者の多くは自宅を改装する人々で、自分の美的感覚に合った特定の製品を探している。会期最初の2日間は、多くのデザイナーや建築家もブースを訪れた」と述べた。

今回のメインスポンサーは、アフリカ最大の保険会社で富裕層向け金融サービスを展開するサンラムで、サポートパートナーとしてレクサスや、サムスン南アフリカが名を連ねた。

サムスンは、会場内にデモンストレーションブーズを設けた。同社の最新家電を使ったモダンなキッチンで、有名シェフがライブクッキングを披露した。

写真 会場内(ジェトロ撮影)

会場内(ジェトロ撮影)

写真 キッチン用品などを出展するブース(ジェトロ撮影)

キッチン用品などを出展するブース(ジェトロ撮影)

(ルアン・ボサ)

(南アフリカ共和国)

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