山東省の上半期GRP、前年同期比6.2％増

中国山東省政府は7月20日、同省の2023年上半期（1～6月）の域内総生産（GRP）が前年同期比6.2％増の4兆4,125億元（約88兆2,500億円、1元＝約20円）だったと発表した（添付資料表参照）。伸び率は2022年上半期（3.6％増）より2.6ポイント拡大した。

産業別では、第一次産業は前年同期比4.0％増の2,980億元、第二次産業は6.5％増の1兆7,257億元、第三次産業は6.3％増の2兆3,888億元だった。

第二次産業の一定規模以上の企業による工業生産増加額（付加価値ベース）は6.9％増だった。そのうちハイテク製造業は4.8％増で、全体の9.3％を占めた。また、ハイテク製造業への投資は27.7％増と高い伸びを示した。

第三次産業については、1～5月の一定規模以上のサービス業企業の営業収入が3.0％増だった。新型コロナウイルス感染拡大の影響が徐々に解消されたことで、対人接触型サービス業が特に回復しており、文化・スポーツ・娯楽産業、住民サービス・修理およびその他のサービス業、教育産業の営業収入がそれぞれ前年比15.7％増、13.6％増、13.1％増となった。上半期のハイテクサービス業への投資額も27.6％増と高い伸びを示している。

山東省は2023年の優先課題として消費の回復と拡大に取り組んでおり、各種消費促進策がもたらした効果も出始めている。社会消費品小売総額は前年同期比9.1％増、そのうち商品小売額は7.8％増の1兆4,925億8,000万元、飲食業収入は20.2％増の1,947億4,000万元となった。一定限度額以上のインターネット小売額は26.4％増で、同省全体同小売額の前年比伸び率を3.4ポイント押し上げた。

貿易総額は前年同期比1.8％増の1兆5,600億元となり、そのうち輸出額は1.9％増の9,249億元、輸入額は1.7％増の6,380億7,000万元だった。国・地域別で見ると、ASEANとの貿易総額は8.5％増の2,991億8,000万元、米国は9.0％減の1,535億4,000万元、EUは6.8％増の1,496億3,000万元だった。また、同省と地域的な包括的経済連携（RCEP）協定加盟国との貿易額は2.3％増の5,824億7,000万元だった。

（董玥涵）