アフリカ・シンガポール・ビジネス・フォーラムで5つの覚書発表

(シンガポール、ナイジェリア、ガーナ、シエラレオネ、コートジボワール)

シンガポール発

2023年08月31日

アフリカ・シンガポール・ビジネス・フォーラム(ASBF)が8月29日から31日にかけて、シンガポールで開催された。初日には、シンガポールやアフリカの企業などによる5つの覚書が署名された。

アグリビジネスを手掛けるロバストインターナショナル、物流管理ソリューションを提供するトラメス、デジタルソリューションを提供するアダトス(いずれもシンガポール企業)の3社間で署名した了解覚書(MOU)により、アダトスの人工知能(AI)技術を活用した天候や収穫量予測などの見識をロバストのナイジェリアの農家に提供する。トラメスはロバストのアフリカや世界の供給網の最適化を支援する。

シンガポールのエンジニアリングソリューションを提供するニブサルは、ガーナのスカイ40-40と、シエラレオネのジャスコインベストメンツと、それぞれMOUに署名した。ニブサルは、スカイ40-40のガーナでのポリマーベースの持続可能な建材生産や、ジャスコインベストメンツのシエラレオネでのセメント生産の立ち上げをサポートする。

シンガポールの設備・システムの設計・製造を手掛けるディフィニティテクノロジーは、ナイジェリアでエンジニアリングなどを手掛けるPEエナジーと合意覚書(MOA)に署名。PEエナジーがナイジェリアにあるディフィニティの販売代理店として、ディフィニティのソリューションをナイジェリアをはじめとするアフリカ市場に提供する。

シンガポールのサステナビリティーコンサルタントのグリーンAコンサルタンツは、コートジボワール建築家協会(CNOA)とMOUに署名。環境性能が高い「グリーンビルディング」や都市開発などの分野で協力する。

ASBFは、シンガポールとアフリカのビジネスリーダーや政府関係者が域内の貿易・投資機会について議論するプラットフォーム。2010年に第1回が開催され、今回で7回目になる。アフリカの消費市場や、デジタルテック、サステナブルな開発などが議論としてあがった。

写真 アフリカ・シンガポール・ビジネス・フォーラムの様子(ジェトロ撮影)

アフリカ・シンガポール・ビジネス・フォーラムの様子(ジェトロ撮影)

(朝倉啓介)

(シンガポール、ナイジェリア、ガーナ、シエラレオネ、コートジボワール)

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