タイFDA、ALPS処理水放出に関するプレスリリース発表

(タイ)

バンコク発

2023年08月29日

タイ保健省食品・医薬品局(FDA)は2023年8月25日、日本のALPS処理水海洋放出に関するプレスリリースを発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した(仮訳は添付資料1を参照)。プレスリリースの要旨は次のとおり。

  • 8月25日に、FDA、農業協同組合省水産局(DOF)、原子力庁(OAP)および原子力技術研究所(TINT)が、日本からの輸入水産物の監視策と検査基準を定めるための協議を行った。
  • 水産物の輸入に関して、タイ保健省の定める放射性物質の基準値を超える食品の輸入を防止するために検査を行い、基準値以上の放射性物質が検出された場合には直ちに水産物を回収または破棄し、輸入を停止する。消費者には安全性について不安を持たないよう呼びかける。
  • 2011年の福島原発事故以降、FDA検査所では1,000件以上の日本産水産物のランダム検査を行ったが、基準値以上のサンプルは見つかっていない。また日本の厚生労働省のデータによる、2022年から2023年4月までの4,375件の福島県産水産物および水産加工品の検査結果でも、タイ保健省の基準値を超えるサンプルは見つかっていない。
  • FDAはDOF、OAPおよびTINTと協力し、輸入食品に関する厳格な監視施策を行っており、国民はFDAとDOFの対応を信頼してほしい。

8月24日には、タイ消費者審議会(Thailand Consumer’s Council)(注)がFDAとDOFに対して、日本から輸入される水産物への対応について説明を求めていた外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(仮訳は添付資料2を参照)。

(注)タイ国憲法などに基づき、消費者団体の集まりによって設立された、消費者保護を目的とする団体。

(谷口裕基)

(タイ)

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