サウジアラビアで四国電力が発電事業に初参画

(中東、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、オマーン、カタール、日本)

リヤド発

2023年08月15日

四国電力は89日、サウジアラビアのリヤド州の火力発電事業に参画することを発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。今回、同社が参画するのは「リヤドPP11ガス火力発電事業」で、リヤド州で2013年に運転開始した。最大出力173万キロワット(kW)で発電し、国営のサウジ電力調達会社に対して20344月までの長期電力販売契約に基づき電力供給している。サウジアラビア国内最大の電力会社であるサウジ電力公社(SEC)、フランスの大手ガス・電力会社のエンジー、地場大手企業のアル・ジョマイのほか、双日が出資している。四国電力は、双日から12.75%の持ち分を譲り受ける。サウジアラビアで四国電力が事業参画するのは今回が初となる。

四国電力は近年、海外での事業展開に積極的な姿勢を見せており、アジア、米州、中東で事業拡大を続けている。中東ではアラブ首長国連邦(UAE)、カタール、オマーンにおいて既に事業実績を有していた。同社関係者は、自社の強みについて「社内の意思決定の速さ」と分析する。同社は「これまで国内外のガス火力発電事業で培った知見やノウハウを生かして、本事業の安定的・効率的な運営に貢献するとともに、サウジアラビアでのさらなる事業拡大を図る」との意向を示している。

(秋山士郎)

(中東、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、オマーン、カタール、日本)

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