テルアビブ都市圏でライトレール「レッドライン」が開業

(イスラエル)

テルアビブ発

2023年08月29日

イスラエル最大の商業都市であるテルアビブ都市圏で進行中の、3路線のライトレール・プロジェクトのうち、5つの市を結ぶレッドライン外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます818日に開業した。

写真 ライトレール車内(ジェトロ撮影)

ライトレール車内(ジェトロ撮影)

レッドラインは、ペタティクバ、ブネイブラク、ラマットガン、テルアビブ、バットヤムの5市の全長24キロ、34駅を結ぶ路線で、そのうち10駅が地下駅となっている。

写真 地下駅ホーム(ジェトロ撮影)

地下駅ホーム(ジェトロ撮影)

利用料金は、15キロまでの乗車が5.5シェケル(約215円、1シェケル=約39円)、15キロを超える乗車が12シェケルだ。ラブカブカードというICカード、または交通系決済アプリで支払うことができる。

運行時間は、日曜日から木曜日まではペタティクバ駅始発が午前540分発、終電が午後1012分発となっている。なお、ユダヤ教安息日「シャバット」期間の金曜日日没から土曜日日没の間は運行されず、金曜日の終電は午後349分発、土曜日の始発は午後930分発、終電は午後1013分発と限られている。

開業前日の817日に行われた記念式典には、ベンヤミン・ネタニヤフ首相やミリ・レゲブ運輸・道路安全相らが出席外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。ネタニヤフ首相は「われわれを支持する人も、われわれに反対する人も、誰もがこのライトレールを利用することになる」と述べた。しかし、式典会場周辺には、シャバット期間中にライトレールを運行しないという、レゲブ運輸・道路安全相の決定に反対するデモ隊が集結した。

現在、工事が進行中の他の2路線については、パープルライン外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます2026年、グリーンライン外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます2028年の開業を目指している。プロジェクト全体では、14市に計139駅が設置されることとなっている。

(中溝丘、ガブリエル・ホドス)

(イスラエル)

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