ALPS処理水放出、駐セルビア日本大使がメディアを通して説明

(セルビア、日本)

ブダペスト発

2023年08月29日

セルビアの日刊紙「ポリティカ」は8月24日、東京電力福島第1原子力発電所のALPS処理水の海洋放出に関する事実を伝えるとともに、その経緯の詳細背景を説明する今村朗駐セルビア日本大使の声明を掲載した。

同紙は、世界各国のメディア報道を基に客観的で事実に基づいた記事を1面に掲載するとともに、専門家による憂慮すべきとする意見と心配いらないとする意見の双方を紹介。また、中国や米国などの反応を伝えている。

さらに、2面には今村大使のインタビューを掲載し、海に放出される水は汚染水ではなく浄化処理されたものであり、国際的な専門家によるモニタリングが行われており、心配する必要はないことを伝えている。また今村大使は、日本の専門家が福島第1原発周辺海域の放射性物質濃度を定期的に測定し、その結果を一般に公開する予定であることも述べた。

今回の報道を受けて市民の反応を確認するべく、ベオグラードにある日本食レストランに確認を行ったが、特に客から何か問われたこともなければ、それに伴うキャンセルも発生していないとのことだった。

(バラジ・ラウラ、末廣徹)

(セルビア、日本)

ビジネス短信 107103910df39fb9