相鉄グループ、ホーチミンに東南アジア初の直営ホテルをオープン

(ベトナム)

ホーチミン発

2023年07月19日

相鉄グループの相鉄ホテルマネジメント(横浜市)は76日、直営ホテル「相鉄グランドフレッササイゴン」をベトナム・ホーチミン市内にオープンした。同社の海外事業としては、韓国に次ぐ2カ国目の展開となり、東南アジアへの進出としては初となる。

同ホテルは、ホーチミン市中心部の1区リー・トゥ・チョン通りに立地し、レタントン通りにある日本人街に近い。建物は地上19階、地下3階建てで、125の客室からなる。セルフチェックイン・チェックアウト端末を導入し、会議室、屋上プール、ジム、日本食レストランなどの施設を有する。

同日に開催された開業式で、同社の大嶋茂常務取締役運営本部長は、20236月の海外からベトナムへの月間訪問者数が100万人近くに上ったと指摘した上で、「ホーチミン市はベトナム最大の商業都市で、国内の主要な観光都市の1つでもある。今後も、ビジネスや観光で人々の往来がますます活発化することが期待される」と述べた。

写真 開業式の様子(ジェトロ撮影)

開業式の様子(ジェトロ撮影)

文化・スポーツ・観光省傘下の観光総局によると、2023年上半期(16月)の海外からベトナムへの訪問者数は557万人、ベトナム国内観光客数(注)は6,400万人、観光収入は3431,000億ドン(約2929億円、1ドン=約0.0061円)と推計される。そのうち、ホーチミン市は海外からの旅行者194万人以上、国内旅行者1,641万人以上を受け入れている。観光収入は808,330億ドンを記録し、全国で首位となった。

同社は今後、ベトナムに続き、台湾やタイでも直営ホテルの開業を予定している。ホテルの運営を担う現地法人の相鉄インターナショナルベトナムの佐藤龍雄社長は「日本からのビジネス客や観光客だけでなく、韓国や台湾、タイなどからの旅行者もターゲットとし、アジア圏での当社ブランドの認知拡大を目指す」と意気込みを語った。

写真 相鉄グランドフレッササイゴンの外観(ジェトロ撮影)

相鉄グランドフレッササイゴンの外観(ジェトロ撮影)

写真 客室の様子(ジェトロ撮影)

客室の様子(ジェトロ撮影)

(注)日帰りと宿泊観光者の合計。

(児玉良平)

(ベトナム)

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