6月の貿易、前年同月比19.2%減少

(シンガポール)

シンガポール発

2023年07月19日

シンガポール貿易産業省(MTI)管轄下のシンガポール企業庁(Enterprise SG)が7月17日に発表した6月の貿易統計外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、前年同月比で輸出は17.2%減、輸入は21.4%減で、総額は同19.2%減少した。5月の17.9%減から減少幅が拡大した。季節調整済み前期比では、総額は前月の5.7%減少から、3.4%増加(輸出が3.5%増、輸入が3.3%増)になった。

非石油部門の地場輸出額(NODX、注)は前年同月比で15.5%減少した。エレクトロニクス製品(15.9%減)と非エレクトロニクス製品(15.4%減)の双方で減少した。エレクトロニクス製品では、IC31.8%減)やPC44.2%減)、PC部品(44.8%減)などの部門で減少が顕著だった。非エレクトロニクス製品では、石油化学製品(34.0%減)や医薬品(29.5%減)、一次化学製品(61.8%減)などで大きく減少した。NODXの季節調整済み前月比では、前月(14.6%減)から転じて、5.4%増加した。Enterprise SGは、6月時点のNODXの水準は季節調整値で145億シンガポール・ドル(約15,225億円、Sドル、1Sドル=約105円)に達したと述べ、前月(138Sドル)よりも高い水準だったが、前年(20226月時点で173Sドル、2022年平均で166Sドル)よりも低かったと分析した。

NODXの主要相手国・地域別では、マレーシア(前年同月比30.7%減)、インドネシア(35.7%減)、韓国(24.2%減)がNODX全体の減少に寄与した。中国(3.1%増)と香港(41.9%増)は増加した。日本は28.9%減少した。

(注)自国生産による財輸出で、再輸出を除く。

(糸川更恵)

(シンガポール)

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