中国が進める年産500万トンの石油製油所が操業予定

(ガーナ、中国)

アクラ発

2023年07月27日

ガーナのコビナ・タヒール・ハモンド貿易産業相は710日、8月末に操業開始を予定しているセントゥオ製油所(SORL)を視察した。最初に製油を行う50万バレルの原油を、国内の油田から調達するため、エネルギー省と協議中であることを明らかにした。

セントゥオ製油所は、中国政府による「一帯一路」戦略の一環として、同国のセントゥオ・グループ(森拓集团)が上海ホ―トー・エンジニアリング(上海河图)の石油精製技術を採用し、198,000万ドルを投資して建設が進められている。首都アクラ市内から約20キロのテマ工業地帯に位置しており、110エーカー(約445,000平方メートル)の敷地面積を持つ。

同製油所は、今回完成するフェーズ1では年間200万トンの石油製品の生産が可能となるが、20241月に予定されているフェーズ2が完成すれば、生産量は年間計500万トンに増強される予定だ。

同製油所の計画では、2025年までに「ユーロ5」対応のガソリン、ジェット燃料、ディーゼルなど計426万トンの石油製品を生産する。さらに、年間35万トンの石油ピッチ、同20万トンの潤滑油基油とソルベントナフサ、同40万トンの副産物(ポリプロピレン、液化ガス、硫酸アンモニウム、硫酸、硫黄など)も生産される。

(関根広亮)

(ガーナ、中国)

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