ジェトロ、上海市で開催のアウトドア専門展示会「ISPO」に初出展

(中国、日本)

上海発

2023年07月12日

ジェトロは6月30日~7月2日に中国上海市の上海新国際博覧中心で開催されたアウトドア専門の展示会「ISPO Shanghai 2023」に、ジャパンパビリオンを初めて設置した。キャンプ用品やアウトドア・アパレル分野の日本企業11社が参加し、積極的に商談を行った。

主催者の報告によると、今回の展示面積は3万5,000平方メートル、出品社数は世界各国・地域から395社511ブランド、来場者は約4万人に上った。新型コロナウイルス感染対策に伴う渡航規制の緩和が進んできたことから、外国企業の出展ブースには国外からの出張者も見られた。

ジャパンパビリオンでは、テントやテーブル、椅子、睡眠用具、たき火台、グリル、カセットコンロ、調理器具、食器など、200SKU(注)以上の商品が出品された。また、ジェトロ公式SNSアカウントからライブ配信を実施し、来場したアウトドア関連のオンラインメディアによる商品紹介も行った。

出展企業からは「今回の展示会を通じてブランドの露出ができ、ブランドに興味を持っている多くのキャンプ場運営者などとも知り合うことができた」「ジャパンパビリオンへの来訪者が多く、ブランドを効果的に宣伝でき、バイヤーとのコミュニケーションも十分に取ることができた」といった声があった。バイヤーからは「日本のアウトドアブランドが好きで、自身のセレクトショップに仕入れたく、今回は直接企業と商談することができて良かった」との意見も寄せられた。

中国の民間リサーチ会社の北京淘冪科技による情報発信プラットフォーム「魔鏡市場情報」によると、2022年第1四半期(1~3月)に天猫(Tモール)でのキャンプ用品やアウトドア調理器具の販売額は前年同期比で24%増加し、7億8,000万元(約156億円、1元=約20円)を突破した。ジェトロは中国市場での日本ブランドキャンプ用品の知名度向上と輸出拡大に向けた取り組みを引き続き実施する予定だ。

写真 ジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

写真 出展現場の様子(ジェトロ撮影)

出展現場の様子(ジェトロ撮影)

(注)SKUは、Stock Keeping Unitの略で、受発注や在庫管理を行う際の最小単位。

(曲馨格)

(中国、日本)

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