東風ホンダ、EVシフトを推進する新戦略を発表

(中国)

武漢発

2023年07月28日

ホンダと東風汽車集団の合弁会社である東風本田汽車(以下、東風ホンダ)は716日、同社の創立20周年イベントで、電気自動車(EV)へのシフトを推し進める「創未来2030」新戦略を発表した。同戦略では、2027年までに新たなガソリン車の投入を終え、2030年までに純電気自動車(BEV)を10モデル以上販売することや、BEV、ハイブリッド車(HEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)などで東風ホンダのブランドを全面的に構築すること、東風ホンダの全車種に同社の有するインテリジェント技術を搭載することなどが示された。

同社は「大胆な革新、勇敢なイノベーション」という姿勢を保ちつつ、デジタル化によってEVシフトを推し進め、マーケティング、製造、研究開発、顧客業務などの全分野からの変革を展開し、顧客の全ライフサイクルにおける全てのポイントに対して変革と最適化を行い、新しい外出体験を創造するとした。

近年、中国ではEVシフトが急速に進んでおり、中国に進出している国外の完成車メーカーも対応に追われている。東風ホンダも20221月に、武漢経済技術開発区にEV専用の新工場建設を発表した。敷地面積は63万平方メートルで、基本生産能力は年間12万台を予定しており、2024年の稼働を目指している(2022年11月11日記事参照)。

(楢橋広基)

(中国)

ビジネス短信 7a30c9b35e49542c