アントラージャパン(Antler Japan)第2期コホートプログラム募集中

(日本)

イノベーション部スタートアップ課

2023年07月31日

アーリーステージに特化したシンガポールのベンチャーキャピタルであるアントラー(Antler)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますの日本法人アントラージャパン(Antler Japan)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは2023年10月から12月にかけて、スタートアップの集中的な立ち上げ支援を行う第2期 コホートプログラム(Cohort Program外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(注1)を実施する。

第1期コホートプログラムは2023年1月から3月にかけて行われ、創業直後のスタートアップ経営層やこれからの起業を目指す約540人の申し込みに対し選考を通過した62人が参加した。同プログラムはチームビルディングから資金調達まで包括的に支援しているが、特徴としては共同創業者のマッチングに重点を置いていることだ。プログラムを通じて起業した、医薬品流通管理BPOサービスを提供するヤップ(Yap)がアントラージャパンから既に出資を受けた(アントラープレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)ほか、不動産業界向けの人工知能・機械学習サービスを開発するロンバードスタンダード(Lombard Standard)と子育て特化のマップ型プラットフォームの開発・運営を行うイイバ(iiba)の2社が今後、出資を受ける予定。

ジェトロがヒアリングしたところ、ヤップの山本正也最高経営責任者(CEO)は「アントラーチームの情熱と献身的な努力のおかげで、ヘルスケア流通業界のペインポイント(困りごと)にフルコミット(専念)することができた」と述べた。このほか、ロンバードスタンダードのアルベルト・サルージャ創業者兼CEOは「メンターのフルアベイラビリティ(いつでも連絡が取れる体制であること)が役に立った」、イイバの逢澤奈菜CEOも「コホート参加前に1人で起業したが、CTO(最高技術責任者)探しに苦戦していた。CXO(最高責任者)同士でつながるイベントは多いが、その候補となるプロフェッショナルと出会い、Day Zero(注2)から取り組んでいけるプログラムは珍しい。また、起業同期たちと楽しさや辛さを共有できるコミュニティの存在も有益だった」と述べ、好評だった。

続く第2期では、共同創業者のマッチングをより促進するような対面でのアクティビティやセミナーをさらに増やしたい、とアントラージャパン代表の梅澤亮氏は語る。

第2期コホートプログラムは、同社ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますにおいて参加申し込みを受け付けている。

写真 アントラー第1期コホートプログラム中の写真(アントラージャパン提供)

アントラー第1期コホートプログラム中の写真(アントラージャパン提供)

(注1)Cohort Program:アーリーおよび(プレ)シード段階のスタートアップや起業家を集め、支援やリソースを提供して成長を促す集団学習プログラムのこと。

(注2)Day Zero:とりわけスタートアップにおいて創業初日のことをDay 1というが、アントラーは創業初日前から支援することに特化し、Day Zeroという言葉を使用している。

(吉川尚孝)

(日本)

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