タイFDA、人工甘味料アスパルテームに関するコメント発表
(タイ)
バンコク発
2023年07月21日
タイ保健省食品医薬品局(FDA)のルートチャイ・ルートウッド副局長は2023年7月18日、人工甘味料のアスパルテームに関するコメントを発表した。
概要は次のとおり。
- FDAは国際規格コーデックス(CODEX)の基準に基づき、タイ人の消費行動に則してアスパルテームの使用に関する安全性の評価を行った。その結果、FDAが認可している使用基準は消費者安全を確保している。
- FDAは2020年から無作為に食品に含有する人工甘味料を検査してきたが、これまでに問題はなかった。FDAが認可した人工甘味料の使用基準や保健省告示に従って使用していれば安全だ。
- アスパルテームの過剰摂取リスクを軽減するため、あらゆる食品から得られる五大栄養素を摂取し、特定の消費者においてはアスパルテームが使用されているか否かを表示ラベルで確認することも重要。例えばフェニルケトン尿症の人は摂取を避けるべきだ。
アスパルテームを巡っては、7月14日に、世界保健機関(WHO)傘下の国際がん研究機関(IARC)やWHOと国連食糧農業機関(FAO)の合同食品添加物専門家会議(JECFA)が発がん性に関する評価を公表し、IARCは4つの発がん性分類のうち「グループ2B」に分類していた(詳細は内閣府食品安全委員会ウェブサイト参照)。
(谷口裕基、ウォンパタラクン・ヤーダー)
(タイ)
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