2023年上半期の新車販売台数、前年同期比28.4%減、トヨタが初めて首位に

(チリ)

サンティアゴ発

2023年07月12日

チリ全国自動車産業協会(ANAC)によると、2023年上半期(1~6月)の新車販売台数(バスなど大型車を除く)は前年同期比28.4%減の15万9,211台だった。ANACは、国内経済成長率の鈍化による内需の減少が販売台数の減少につながったと指摘している。

新車販売台数をブランド別にみると、トップ5はトヨタ(シェア:8.4%)、シボレー(6.7%)、現代(6.0%)、起亜(5.6%)、プジョー(5.6%)の順だった(添付資料表1参照)。ANACが発表しているレポートで上半期のデータが確認できる2014年からの10年間で、初めてトヨタがトップとなった。トヨタの販売台数の増加要因としては、同社製のスポーツ用多目的車(SUV)「RAIZE(2,249台)」「COROLLA CROSS(1,736台)」「RAV4(1,377台)」の販売が好調で、シボレーや奇瑞汽車を抑えて、SUV販売台数がトップだったことが影響している。一方で、トップ15のブランドのうち、三菱自動車(0.5%増)とマツダ(86.0%増)を除く全てのブランドが前年同期比で減少した。

タイプ別にみると、乗用車は前年同期比41.5%減の3万3,293台、SUVは30.6%減の6万8,674台で、全てのタイプが前年同期比で減少した(添付資料表2参照)。販売台数全体に占めるシェアは、SUVが43.1%と最多、次いでピックアップ(24.2%)、乗用車(20.9%)、商用車(11.8%)の順だった。ピックアップは前年同期のシェア18.6%から5.6ポイントも増加し、乗用車のシェアを上回った。モデル別にみると、三菱自動車の「L-200(5,851台)」、トヨタの「HILUX(4,921台)」、MAXUSの「T60(3,918台)」が上半期に最も販売されたモデルとなり、いずれもピックアップだった。

ANACは3月に発表したレポートで、2023年の新車販売台数を38万台と予想していたが、経済の不確実性の高まりなどを受けて、予想を下方修正する必要があると指摘しているものの、数値の発表は行われていない。

(岡戸美澪)

(チリ)

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