シンガポール、テクニカルリセッションを回避

(シンガポール)

シンガポール発

2023年07月18日

シンガポール貿易産業省(MTI)は7月14日、2023年第2四半期(4~6月)のGDP成長率(経済成長率)が速報値(注)で前年同期比0.7%だったと発表した外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます。第1四半期の同0.4%からわずかに成長が加速した。季節調整済み前期比は0.3%で、第1四半期(マイナス0.4%)からプラスに転じ、テクニカルリセッションを回避した。

経済活動別にみると、製造業は前年同期比マイナス7.5%で、前期(マイナス5.3%)から成長率の落ち込みが拡大した。MTIは「輸送エンジニアリング以外のすべてのセクターで生産が減少したことによるもの」と説明した。季節調整済み前期比ではマイナス1.3%となり、前期(マイナス4.5%)から減少幅が縮小した。建設業は前年同期比6.6%(前期は6.9%)成長した。

サービス業は前年同期比3.0%(前期は1.8%)成長した。部門別では、卸売・小売業と運輸・倉庫業のセクターで2.6%成長し、前期のマイナス0.7%からプラスに転じた。情報通信と金融・保険および専門サービスは1.5%成長した。宿泊・食品サービス、不動産、管理・支援サービスおよびその他サービスのセクターでは6.1%成長した。

(注)速報値は主に2023年4~5月の統計に基づく。

(糸川更恵)

(シンガポール)

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