ジェトロ、上海市でのベビーマタニティー展示会「CBME」にパビリオン出展

(中国、日本)

上海発

2023年07月11日

中国の上海国家会展中心で62830日、アジア最大規模のキッズ・ベビー・マタニティー産業展示会「CBME China 2023」が開催された。2022年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催できなかったため、2年ぶりの開催となった。展示総面積は30万平方メートル以上、国内外から約2,900社の参加があり、来場者数は3日間で約98,000人に上った。

ジェトロは中国ハイブリッド型キャラバン事業の一環として、4.1ホール国際館でジャパンパビリオンを設け、リアルとオンラインで計17社が参加した。幼児の成長段階に合わせて組み合わせを自由に変えられる家具や、機能性の高い子供靴などの商品が来場者に好評だった。展示会2日目にはジェトロの公式SNSアカウントで商品紹介などをライブ配信し、中国のバイヤーを中心に約1,200人が視聴した。

写真 ジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

写真 ライブ配信の様子(ジェトロ撮影)

ライブ配信の様子(ジェトロ撮影)

会期中の商談件数の速報値は3日間で約900件、商談成約件数(見込みを含む)は250件を超えた。参加企業からは「中国国内での有力な専門見本市として、新規顧客の開拓に役立った」「上海での展示会だったが、シンガポールやドバイなどの国際バイヤーも多く集まっていた」とのコメントがあった。初めて参加した企業からは「展示会を通じて、オーガニック商品が中国市場でも注目されることを初めて知った」「自社ブランドのアピールができ、市場への理解を深められた。今後の販売と商品開発に大いに役立つ」という声もあった。

民間調査会社の艾瑞コンサルティング(iResearch)は20223月発表のレポートで、中国のベビー・マタニティー市場規模は2021年の34,600億元(約692,000億円、1元=約20円)から2025年には46,800億元に達すると予測している。EC(電子商取引)の発達や消費者動向の変化に加え、新型コロナウイルスの影響もあり、ベビー・マタニティー市場ではオンラインでの販売も拡大している。同市場のオンライン利用率は2021年の33.8%から2025年には39%に増加するとも予測している。

(孟矜)

(中国、日本)

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