「特許審査ハイウェイ」申請件数が2023年の上限に到達
(ブラジル)
サンパウロ発
2023年07月19日
ブラジル産業財産庁(INPI)は7月17日、2023年の「特許審査ハイウェイ(PPH)」(注)の申請件数が上限に到達したことを発表した。
INPIへのPPHの合計申請件数は7月17日時点で、年間の上限件数の800件に到達した。そのため、PPHのINPIへの新たな申請は2023年内は認められない。
申請上限の到達が2022年は9月29日だったのに対し、2023年は前年比で2カ月以上も早く申請上限に到達した。INPIは、7月に開催された世界知的所有権機関(WIPO)の総会期間中にカナダ、フィンランドとの間でPPHパイロットプロジェクト実施に合意した。INPIのPPH締結国はさらに2カ国増えることとなり、2024年はさらに早い時期に申請上限に到達すると見込まれる。
(注)「特許審査ハイウェイ」〔PPH(Patent Prosecution Highwayの略)〕は、各特許庁間の取り決めに基づき、第1庁(先行庁)で特許可能と判断された発明を有する出願について、出願人の申請により、第2庁(後続庁)で簡易な手続きで早期審査が受けられるようにする枠組み。
(安田勇太、へナート郡司)
(ブラジル)
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