第1四半期のGDP成長率、前期比0.5%、前年同期比1.4%

(ベルギー)

ブリュッセル発

2023年06月08日

ベルギー国立銀行(NBB)は61日、2023年第1期四半期(13月)の実質GDP成長率を前期比0.5%(季節調整済み)、前年同期比では1.4%と発表した(プレスリリースPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)、添付資料表参照)。新型コロナウイルス感染再拡大によって経済成長の減速が始まった2021年第4四半期(1012月)以降、6期連続で前期比1%未満の低成長率が続いているが、伸び率は前期の0.1%から0.4ポイント増加した。

2023年第1四半期のGDP成長率(前期比)を需要項目別にみると、非耐久財の消費が引き続き拡大したものの、耐久財の消費が落ち込んだことで、民間最終消費支出は0.6%増と、前期の0.9%増から縮小した。

国内総固定資本形成は前期の0.3%増から拡大し、2.0%増となった。これまで4期連続でマイナス成長だった公共投資が6.4%増と大きくプラスに転じたことに加え、企業投資が前期の1.3%増からさらに拡大して1.9%増、住宅投資も0.1%増ながらプラス成長を維持したことに起因する。政府最終消費支出は、前期の0.5%増から0.7%減に縮小した。

財貨・サービスの輸出と輸入は、いずれも前期の0.6%減、0.5%減から縮小し、ともに1.0%減で、純輸出のGDPに対する寄与度はゼロとなった。

産業別にみると、工業(建設業を除く)が0.6%減と、4期連続のマイナス成長となった。建設業も前期の1.2%増から0.3%増に減速した。サービス業は前期の0.1%増から0.8%増に拡大した。

2023年第1四半期の雇用は前期から17,800人増加し、総雇用者数は前期比0.3%増、前年同期比で1.3%増だった。

(大中登紀子)

(ベルギー)

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