UAEとトルコが包括的経済連携協定を批准

(トルコ、アラブ首長国連邦)

イスタンブール発

2023年06月21日

アラブ首長国連邦(UAE)のサーニー・ビン・アフマド・アール・ゼイユーディ貿易担当国務相は5月31日、トルコとUAEの包括的経済連携協定(CEPA)について、両国が批准プロセスを完了したことをツイッターで発表した。トルコ国会は4月27日付の官報32173号PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)で同協定を批准するとして、その全文を公開している。同協定は3月3日に署名されており(2023年3月15日記事参照)、両国の批准から2カ月以内に発効することとなっている。

トルコ・UAEのCEPAは、両国間における貿易の自由化および円滑化、投資の促進、税関手続きなどに関して透明な法的枠組みを設立することを目標にしている。

トルコはCEPAのリスト2-1A(官報32173号参照)に掲載されているHSコードの品目、UAEはリスト2-1B(同参照)に掲載されている品目の関税を無税あるいは減税にする。両国はまた、原産地が互いの国の製品で、リスト2-1Aと、2-1Bに含まれる品目に関して関税率の引き上げと、新たな税率の導入をしないことを宣言した。

トルコ統計機構(TUIK)によると、2022年のトルコ・UAE間の貿易は、トルコからの輸出が前年比4.4%減の52億5,267万ドル、UAEからの輸入が83.0%増の44億7,095万ドルで、7億8,172万ドルの輸出超過となっている(添付資料「表1 トルコからUAEへの輸出品目」、「表2 UAEからトルコへの輸入品目」参照)。また、トルコ中央銀行の国際収支統計によると、2022年のUAEからトルコへの直接投資は39.6%減の2億7,100万ドルと急減しているが、トルコからUAEへは12.3%増の2億7,300万ドルと好調だった。

(エライ・バシュ)

(トルコ、アラブ首長国連邦)

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