国勢調査、総人口は3,218万人、サウジアラビア人は1,879万人に
(サウジアラビア)
リヤド発
2023年06月05日
サウジアラビア総合統計庁(GASTAT)は5月31日、2022年の国勢調査の結果を発表した。同調査は2022年5月に実施され、今回で5回目の実施となる。
2022年のサウジアラビアの総人口は3,218万人(前年比139万人増)で、前年比4.5%増となった(添付資料表1参照)。うち、サウジアラビア人が1,879万人(41万人増)を占める。サウジアラビアでは、海外からの出稼ぎ労働者が多く、非サウジアラビア人は1,338万人(98万人増)となった。
2010年比では、総人口は34.2%(820万人)増加した。また、サウジアラビア人は同年比33.8%(475万人)増、非サウジアラビア人は34.7%(345万人)増だった。
また、年齢の中央値は29歳となり、若年層が多かった。サウジアラビア人では、30歳未満が約63%を占めた(添付資料表2参照)。
なお、都市別人口では、リヤド州が859万人で最も多く、次いでマッカ州が802万人、東部州が513万人となっている。男女別にみると、男性1,968万人、女性1,250万人となっている。
ファイサル・ビン・ファデル・ビン・モフセン・アール・イブラヒム経済・企画相は2022年の国勢調査について、「重要な国家プロジェクトであり、その成果は、経済・社会政策にかかる計画や意思決定とその策定、さまざまな部門やサービスの開発計画策定、サウジアラビアの投資環境の支援、およびビジョン2030における目標の達成を支える重要な柱となる」と述べた〔5月31日付サウジアラビア国営通信社(SPA)〕。
またSPA(5月31日付)によれば、2022年の国勢調査は人工衛星や自計申告(注)などの最新技術を用いて実施されており、調査結果には95%以上の正確性があるとしている。
GASTATは今後数カ月間で、教育、健康、雇用、収入、移住、多様性などに関する調査結果を発表するとしている。
(注)調査対象自身が調査事項についてその回答を調査票に記入する調査方式。
(林憲忠)
(サウジアラビア)
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