家電製品や木材など286品目の輸入規制を緩和

(スリランカ)

コロンボ発

2023年06月14日

スリランカ政府は6月9日付の官報外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますにおいて、HSコード基準で286品目に対する一時輸入停止措置を取り下げると発表した。対象品目としては、掃除機や電子レンジなどの家電製品、木材や木工品、サケやヨーグルトなどの食品、ペンチやドリルなどの工具、ナイフやハサミなどの刃物などが含まれる。

シェハン・セマーシンハ財務担当副大臣は「輸入規制の解除は、スリランカの経済がビジネスに開放され、回復軌道に乗っているという強い合図となる。また、経済の活性化や物価上昇の緩和にもつながる」と期待を寄せた。

スリランカ政府は、外貨不足への対応措置として2022年春以降に輸入規制を強化した。輸入規制や海外労働者の送金、外国人による観光収入もあり、外貨準備高は回復傾向にある。それでも、外貨準備高は4月末時点で26億9,300万ドル弱にとどまり、4月の月間輸入額である14億3,120万ドルの2カ月分にも満たない水準となっている。

今後も輸入停止措置が残るのは、今回の官報で言及されていない、1月1日付の官報PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)に記載された品目だ。具体的には、自動車やバイクに関連した製品などが規制対象として残っている。

(大井裕貴)

(スリランカ)

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