5月の雇用動向、就業率・失業率の改善続く

(韓国)

ソウル発

2023年06月20日

韓国統計庁は614日、20235月の雇用動向を発表した(添付資料表参照)。

15歳以上の就業率は63.5%(前年同月比0.5ポイント上昇)、OECD比較基準である1564歳の就業率は69.9%(前年同月比0.7ポイント上昇)となり、5月としては統計開始(それぞれ1982年、1989年)以来最高となった。若年層(1529歳)の就業率は47.6%と前年同月比0.2ポイントの低下となったものの、30代、40代、50代、60歳以上は上昇した。

就業者数は、前年同月比351,000人増の2,8835,000人だった。特に、保健業および社会福祉サービス業、宿泊および飲食店業、専門科学およびサービス業などが増加した。半面、製造業、建設業、卸小売業などは減少し、特に、製造業は5カ月連続の減少となった。「聯合ニュース」(2023614日)は、「統計庁は、半導体や石油化学分野の輸出減が響いたとの見方を示している」と述べている。

失業率は、2.7%と前年同月比で0.3ポイント低下し、19996月に今の統計基準が適用されて以降、5月としては最低の水準となった。50代は上昇したものの、20代、30代などは低下した。若年層(1529歳)の失業率は5.8%と、前年同月比1.4ポイント改善した。

(橋爪直輝)

(韓国)

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