特許審査ハイウェイ(PCT-PPH)申請件数、上限に到達

(ブラジル)

サンパウロ発

2023年06月15日

ブラジル産業財産庁(INPI)は6月13日、2023年の特許審査ハイウェイのうちPCT-PPH(注)の申請件数が上限に到達したことを発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

INPIへのPCT-PPHの合計申請件数が、6月13日時点で年間上限件数の100件に到達した。そのため、PCT-PPHのINPIへの新たな申請は、2023年いっぱいは認められない。

1月から開始したINPIにおけるPPHの第4フェーズでは、1年間のPPH受け入れ上限件数は800件(うち、PCT-PPHが100件)に設定されており、通常のPPHについては、引き続き申請を行うことができる。

なお、2022年は9月中に800件のPPH受け入れ上限件数に達しており、通常のPPHも2023年内途中に上限に達することが予想される。

(注)PPH〔Patent Prosecution Highway(特許審査ハイウェイ)の略〕は、各特許庁間の取り決めに基づき、第1庁(先行庁)で特許可能と判断された発明を有する出願について、出願人の申請により、第2庁(後続庁)で簡易な手続きで早期審査が受けられるようにする枠組み。PCT-PPHは、PCT(特許協力条約)出願の国際段階成果物を利用したPPH。

(安田勇太、へナート郡司)

(ブラジル)

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