南部メコンデルタの4省・市を結ぶ高速道路が着工

(ベトナム)

ホーチミン発

2023年06月30日

ベトナム南部メコンデルタのアンザン省で617日、チャウドック~カントー~ソクチャン高速道路の着工式が開かれ、2027年までの開通を目指すことが発表された(交通運輸省ウェブサイト617日)。同式典には、ファム・ミン・チン首相やレ・ミン・カイ副首相らが出席した。

本高速道路の総投資額は446,910億ドン(約2,726億円、1ドン=約0.0061円)で、建設期間は4年間。道路の全長は188.2キロ、道幅は約32メートルで、6車線からなる。カンボジアとの国境近くにあるチャウドック市(アンザン省)からその南に位置するカントー市、ハウザン省を通過し、東部沿岸のチャンデ港(ソクチャン省)を結ぶ(注)。

式典で、チン首相は「本高速道路は、メコンデルタ地域の中心部を通過し、地域の経済拠点と港湾、国境ゲートを接続することにより、物流の改善と工業地帯の発展に寄与する」と述べた。

本高速道路の完成により、チャンデ港へのアクセスが容易となることで、南部メコンデルタ地域における貿易活動の発展とともに、ホーチミン市の港の負担を軽減することが期待される。

(注)メコンデルタ地域の16省(カントー市、ハウザン省、チャビン省、ビンロン省、ドンタップ省、アンザン省、ソクチャン省)を流れるハウ川に沿って建設される。

(児玉良平)

(ベトナム)

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