出国税の値上げと5年マルチプルビザの導入を発表

エジプト官報は6月15日、印紙税法の改正を発表した。今回の改正により、エジプトから出国する旅客に対して100エジプト・ポンド（約460円、EGP、1EGP＝約4.6円）が課される。ただし、主要観光地（注）への観光のみを目的とする外国人については50エジプト・ポンドとなる。本改正法は16日から施行されており、従来の30ポンドからの値上げとなった。

また、6月18日には、外国人観光客向けの5年マルチプルビザの発行を開始する法令が発表された。本法令導入前のエジプトの観光ビザは、空港到着時やオンラインで申請できるシングルビザ（滞在許可1カ月、手数料25ドル）が主流だった。今回導入されるマルチプルビザの料金は700ドルで、ビザ取得から5年間、90日以内の滞在が回数上限なく可能となる。本法令は6月19日から施行されている。

（注）カイロ県、ギザ県、紅海県、南シナイ県、ルクソール県、アスワン県、マトルーフ県が対象。

（塩川裕子）