住友電装の新工場起工式にエジプト経済閣僚が参加

(エジプト、日本)

カイロ発

2023年06月05日

住友電装の子会社、住友エレクトリック・ワイヤリングシステム・エジプト(SEWS-EG)は6月1日、カイロ近郊のテンス・オブ・ラマダン市に新設する工場の起工式を行った。

同社は、2008年にポートサイード市に第1工場を設立し、シックス・オブ・オクトーバーの工場を含めた雇用数は現時点で約1万人。新工場には、R&D(研究開発)センターや研修施設も設ける。冒頭あいさつを行ったアフマド・マグディー社長は、「エジプトの強みは広大な土地、豊富な人材」にあると説明。エジプト政府の協力についても言及した。

同社がエジプトで製造する自動車部品(ワイヤーハーネス)は、ほぼ全量が海外市場向けで、欧州などに輸出されている。エジプト政府は、雇用創出効果の高い製造業の拡大に関心が高い。さらに近年は、輸出中心の同社の事業は外貨準備不足問題の解消につながるとして、政府からの期待は大きい。式典には、アフマド・サミール経済貿易相、ホッサム・ヘイバ投資・フリーゾーン庁(GAFI)長官が出席。ヘイバ長官は、SEWS-EGは集中的に各種許認可取得を支援する「ゴールデンライセンス」取得企業の成功事例であり、同社のエジプト経済への信頼に感謝したいと述べた。

写真 起工式の様子(ジェトロ撮影)

起工式の様子(ジェトロ撮影)

(福山豊和)

(エジプト、日本)

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