ドバイ発の大型情報通信系展示会「GITEX」をアフリカで初開催

(アフリカ、モロッコ、日本)

ラバト発

2023年06月09日

アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで長年開催されている中東・アフリカ・南アジア地域最大の情報通信技術(ICT)展示会「GITEX」が531日~62日の3日間、中東・アフリカや欧州文化が交錯するモロッコの観光都市マラケシュで開催された。アフリカ大陸では初めての開催となり、「GITEX AFRICA」と銘打った今回の催しは、アフリカ最大のテック・スタートアップ・ショーとして注目を集めた。

主催者が事前に公表した情報によると、90カ国以上から参加者があり、900を超える出展が行われた。また、250人以上の国際的な投資家が参加し、250人以上の各国政府やビジネス界の代表者が登壇した。日本からはエプソンや、サブサハラアフリカのスタートアップ支援を展開する国際協力機構(JICA)などがブースを構えた。連日多数のカンファレンスが行われ、モロッコのリタ・メズール・デジタル移行・行政改革担当特命相をはじめ、中東、アフリカの閣僚が登壇する一方、人工知能(AI)やコネクティビティー、第5世代移動通信システム(5G)、サイバーセキュリティー、デジタルシティー、フィンテックなどをテーマに、多数の国内外の専門家や企業家が知見を披露した。

モロッコにビジネスチャンスがあるとみて参加していた日系IT企業は、モロッコを拠点にマグレブ地域や西アフリカのフランス語圏をカバーする構想を描いていた。また、日系ベンチャーキャピタル(VC)の代表は、日系企業にとって未開拓の印象があるモロッコでビジネスチャンスを探したいと意欲を語った。

写真 「GITEX AFRICA」の会場(ジェトロ撮影)

「GITEX AFRICA」の会場(ジェトロ撮影)

写真 スタートアップゾーン(ジェトロ撮影)

スタートアップゾーン(ジェトロ撮影)

写真 ネットワーキングイベントの様子(ジェトロ撮影)

ネットワーキングイベントの様子(ジェトロ撮影)

(本田雅英)

(アフリカ、モロッコ、日本)

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