米サーブ、ウーバーイーツに自動運転配達ロボットを最大2,000台提供へ

米国のサーブ・ロボティクス（本社：カリフォルニア州ロサンゼルス）は5月30日、同社製造の自律走行型配達ロボットをウーバーテクノロジーズ（本社：カリフォルニア州サンフランシスコ）に提供する業務提携を締結したと発表した。本提携の下、サーブは米国内の複数市場で、ウーバーイーツに同社のロボットを提供し、最大2,000台を展開することになる。

サーブとウーバーは2022年に、ロサンゼルスのウエストハリウッドで配達サービスの試験を開始した。それ以来、サーブの配達量は毎月30％以上の伸びを記録している。現在では、ロサンゼルスの200以上のレストランが利用しており、配達ロボットは午前10時から午後9時まで毎日稼働している。サーブはウーバーとの今後の提携について、カリフォルニア州サンノゼやテキサス州ダラス、カナダのバンクーバーでの展開を視野に入れているとされる（テッククランチ5月30日）。

サーブは、デリバリープラットフォームのポストメイツ（本社：カリフォルニア州サンフランシスコ）のロボット部門として2017年に設立した。同社は、公共スペースで食品配達などのサービスを提供するゼロエミッションロボットを設計、開発、運用している。2022年1月には、自動運転レベル4（注）の商用配達を世界で初めて成功させ、人の介入が不要な配達ロボットを展開している。また、同年9月には、ビザハット・カナダとの提携を発表し、バンクーバーでビザの配達サービスを試験的に実施するなど、取り組みを拡大している。

（注）自動車技術者協会（SAE）によると、特定の条件下で、人の介入なしで完全自動運転が可能となるレベルを指す。

（濱真奈、石橋裕貴）