家具・インテリア・装飾品の展示会「INDEX Dubai 2023」開催

(アラブ首長国連邦、日本、ロシア)

ドバイ発

2023年06月13日

アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで52325日、中東地域で最大級のインテリアデザイン展示会「INDEX Dubai 2023」が開催された。インテリアデザインがテーマで、家具や照明器具、インテリア雑貨、食器・カトラリーといった分野を中心に、世界各国から400社以上の出展があった。

国別ではイタリア、トルコ、インド、ポルトガル、韓国、フランス、タイなどがカントリーパビリオンを出展した。また、ロシアの貿易促進機関のロシア輸出センター(REC)の支援の下、14社のロシア産製品を扱う企業も出展した。

写真 ロシア企業の出展ブース(ジェトロ撮影)

ロシア企業の出展ブース(ジェトロ撮影)

日本企業では、TOTOや、大阪市北区に本社を構えるナチュラルクリエイトが代理店のUAEの大手財閥「Al Futtaim Engineering and Technologies」の出展ブースに製品を展示した。

ナチュラルクリエイトは、車社会のために足腰の弱い人が多いUAEで、シャワーやジャグジー、ウオーキングマシンが一体化した「ウォーターウォーカー&スパ」という健康機器を主に家庭用に販売している。近未来的で高級感のあるデザインで、来場者の注目を集めた。同社の開発技術部チーフの但馬安俊氏は「今回展示した製品は、自宅のバスルームに設置できるホームスパ製品で、既に中東各国の富裕層向けに販売実績がある。高齢化社会への備えとして、中東でのマーケット拡大を期待している」と述べた。

写真 ウォーターウォーカー&スパ(ジェトロ撮影)

ウォーターウォーカー&スパ(ジェトロ撮影)

写真 ウォーターウォーカー&スパ内部(ジェトロ撮影)

ウォーターウォーカー&スパ内部(ジェトロ撮影)

同展示会の主催者「dmg events」が作成したレポート「Business of Interiors commercial outlook report」によると、湾岸協力会議(GCC)諸国のインテリア、装飾品分野は今後5年間にわたり、毎年5%成長すると見込まれている。また、GCC諸国の人口増加、都市化の進行、建設・不動産部門の成長により、インテリアデザイン市場は2025年までに52億ドルの規模に達すると推定している。近年、持続可能でエコフレンドリーなデザインの需要も高まっている。同レポートによると、GCC諸国のインテリアデザイン市場はUAEが最大で、サウジアラビア、カタールが続くという〔2023年3月30日エミレーツ国営通信(WAM)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます〕。

(和田梅花)

(アラブ首長国連邦、日本、ロシア)

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