米KBR、サザンロックから次世代型グリーン製油所開発に向けた事業化調査受注

(米国)

ヒューストン発

2023年06月19日

米国のエンジニアリング企業KBR(本社:テキサス州ヒューストン)は6月15日、米国サザンロック・エナジー・パートナーズ(本社:テキサス州エル・カンポ)から、オクラホマ州クッシングの次世代型グリーン製油所開発に向けた、事業化調査契約を受注したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

発表によると、サザンロックが提案する日量25万バレル生産可能な製油所は、太陽光、風力、廃熱、地熱を利用し、水素と酸素を燃料とする最先端の製油所で、温室効果ガス(GHG)排出量ネットゼロを目指し、米国初のグリーン製油所を目指している。

本契約に基づき、KBRは、プロジェクトの形成段階における事業化調査や、各プロセスユニットの主要な技術情報など、専門的なコンサルティングサービスを提供する。KBRは、GHGの排出を削減するベストプラクティスを設計に取り入れることに注力し、将来的にはGHGを削減し、持続可能な操業を実現する可能性があるという。

KBRの持続可能テクノロジーソリューション担当プレジデントのジェイ・イブラヒム氏は「当社は、サザンロックの持続可能な目標達成を、当社のコンサルティング能力を通じて支援できることをうれしく思う」「今回の受注は、エネルギー転換を通じて顧客を支援するという当社の戦略的コミットメントを示すものだ」と述べた。

KBRは脱炭素化の取り組みを積極的に進めており、4月に米国アビナからメキシコ湾岸のグリーンアンモニアプロジェクト受注(2023年4月6日記事参照)、スイスのアトラス・アグロにグリーンアンモニア技術提供(2023年4月17日記事参照)、韓国のISUケミカルと次世代電池技術で提携(2023年4月21日記事参照)をそれぞれ発表している。

(沖本憲司)

(米国)

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