ジェトロ、大連外国語大学と人材育成・就職に関する交流会を開催

(中国)

大連発

2023年06月06日

ジェトロと大連外国語大学が共催した「日本語人材の育成・就職に関する交流会」(以下、同交流会)が5月30日、中国の大連市で開催した。大連外国語大学から学長や副学長、日本語人材を育成している日本語学院、ソフトウエア学院、商学院や就職指導部署の責任者が参加したほか、大連市などに所在する日系企業17社が参加した。

大連外国語大学は、1964年に設立(注)された、東北3省で日本語人材を最も多く育成している大学だ。日本語専攻を設けているのみならず、日本企業の採用ニーズが高いIT分野など理工系の専攻でも日本語を副専攻として教えており、年間約1,200人の日本語人材を輩出している。

劉宏学長は冒頭あいさつで、「当大学ではかねて産学交流と連携を重視しており、企業のニーズに合致する実践型人材の育成を目指して努力している」と指摘したうえで、「交流会の開催趣旨は、日系企業における日本語人材の活用状況やその課題、今後の採用ニーズや大学への要望を聞き取り、今後の教育プログラムの改善や就職指導に生かすことだ」と述べた。

同交流会では、日本語学院の于飛院長が「同大学の日本語人材の育成・就職状況」について紹介した。また、参加企業各社が、大学で日本語を専攻した学生がさらに伸ばすべき能力や、日本語人材の新卒採用の予定と要望などについて講演を行い、大学側と活発な意見交換が行われた。参加者からは「このようなイベントは企業側と人材側のミスマッチを防ぐことにおいて重要な意義を持ち、今後も積極的に参加したい」などとの声が寄せられた。

写真 交流会の様子(ジェトロ撮影)

交流会の様子(ジェトロ撮影)

(注)設立時の名称は「大連日本語専科学校」。

(呉暁東)

(中国)

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