4月の小売売上高、前年同月比15.0%増

(香港)

香港発

2023年06月09日

香港特別行政区政府統計処は6月1日、4月の小売売上高(速報値)を前年同月比15.0%増の347億1,400万香港ドル(約6,248億5,200万円、1香港ドル=約18円)と発表した(添付資料図参照)。5カ月連続で前年同月比プラスとなった。

同月の小売売上高のうち、オンライン販売額は前年同月比11.9%減の22億500万香港ドルで、全体の6.4%を占めた。

品目別にみると、増加幅が最大となったのは「宝飾、時計および高級贈答品」で、前年同月比75.2%増の52億6,600万香港ドルだった。次に「衣類、靴および関連製品」が前年同月比36.7%増の43億3,700万香港ドルと続き、5カ月連続でプラスの伸びを維持し、「食品、酒類、たばこ」(注1)は3.9%増の30億9,800万香港ドルと増加している。

一方で、「燃料」は10.2%減の8億2,500万香港ドル、「耐久消費財」は9.0%減の54億6,900万香港ドルだった。

業態別にみると、「百貨店」は14.0%増の30億6,200万香港ドルに増加した。

一方で、「スーパーマーケット」(注2)は7.9%減の40億6,500万香港ドルと、5カ月連続のマイナスとなった(添付資料表参照)。

香港政府報道官は同月の小売売上高について、「観光客の来港と消費者心理が引き続き改善を促した」と指摘した。報道官は今後の小売売上の見通しについては、「インバウンド観光と域内消費の需要回復が引き続き寄与し、さらに電子消費券の配布も下支えするだろう」と述べた。

(注1)スーパーマーケット以外での売上高。

(注2)百貨店内のスーパーマーケット部門の売上高は含めない。

(松浦広子)

(香港)

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