スイス最大の精密機械・金属加工見本市「EPHJ」開催

(スイス)

ジュネーブ発

2023年06月19日

スイス最大の精密機械・金属加工見本市「EPHJ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が669日、ジュネーブで開催された。

同見本市は腕時計・宝飾品、マイクロテクノロジー、医療機器の3つの分野から構成しており、腕時計部品加工の精密加工機械や測定機器、金属素材、金属加工技術、関連装飾品などの展示の存在感が大きい。

21回目となる今回は、16カ国から750社(2022年は700社)が出展。前年比21%増の21,780人が来場した。主催者の発表によると、特に国外からの来場者の増加が目立った。日本企業の出展(代理店のブースに展示する形式を含む)は、ジェトロが確認できた限り、14社だった。また、名古屋を中心に半径100キロに広がる圏域の国際経済交流促進を行うグレーター・ナゴヤ・イニシアティブ(GNI)協議会が「GNI」として4回目の出展を行い、愛知、岐阜、三重3県の7社が出展した。

スイス時計産業連盟の発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)によると、2022年のスイスの時計産業は新型コロナウイルス感染拡大以前の水準を超える輸出額248億スイス・フラン(約39,184億円、CHF1CHF=約158円)を記録し好調だった。実際、会場では精密加工機械などの複数の関係者は、時計産業の好調により加工機械が良く売れていると語った。

写真 会場の様子(ジェトロ撮影)

会場の様子(ジェトロ撮影)

スイスの2022年の失業率は2.2%で、過去20年で最低だった。主催者の調べでは、精密機械産業の企業の7割が採用難にあることから、求職者へのアドバイスや模擬面接を行うサロンの開催のほか、最終日には人材を募集している企業との接点を提供する「ジョブ・デーティング(Job Dating)」という取り組みを行った。

次回の「EPHJ」は202461114日に開催される。

(深谷薫)

(スイス)

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