化粧品・美容関連展示会「ビューティー・ユーラシア」が開催

(トルコ、日本)

イスタンブール発

2023年06月26日

トルコ最大級の化粧品・美容分野展示会「ビューティー・ユーラシア(Beauty Eurasia)」が6月15~17日の3日間、イスタンブールで開催された。今回で18回目の開催となる。

展示会主催者ICA Eventsのセールス・エグゼクティブのジェンギズ・シェン(Cengiz ŞEN)氏によると、パンデミック以降、出展企業数は減少していたが、今回は大きく盛り返し、25カ国・地域から453社が出展。このうち半数はトルコ以外の国・地域で、アジア勢は中国と台湾から計75社、韓国から26社といずれも過去最大だという。他方、日本企業の出展は1社となった。

また、128カ国から1万9,799人が来場し、来場者数は前年より14%増加。同氏は、中東、北アフリカ、東欧、CIS諸国など、幅広い地域からバイヤーが来場する点が欧州の展示会との大きな違いだと強調した。

ジェトロは同展示会で、事業者向け(BtoB)オンラインカタログサイト「Japan Street」の紹介を目的としたブースを設置した。「Japan Street」は、海外バイヤー・ディストリビューターとの商談・取引機会の創出を目的とし、日本の企業・商品情報を掲載しており、ジェトロの招待バイヤーのみが閲覧可能なビジネスマッチングサイトだ。会場では、「Japan Street」掲載企業の商品サンプルを展示し、来場者の反応を探ったところ、商品のテスティングをした来場者から、テクスチャー(質感)や上品な香り、洗練されたパッケージを高く評価する声が多く聞かれた。

ジェトロのブースを訪れた、トルコ・コジャエリ県の化粧品開発・販売企業エイチ・ディー・ウルスラルアラス(HD Uluslararası)のギゼム・ダユ(Gizem DAYI)氏は、「現在、日本・韓国・中国から原材料を輸入しており、韓国コスメブランドのトルコ国内のディストリビューターも務めている。当社の顧客は、医薬品とサプリメントの分野では欧米製品に、化粧品や化粧品原材料分野においてはアジア製品に需要があると感じているが、とりわけ日本製品は化粧品原材料・最終製品のどちらも可能性がある」と高い関心を寄せた。

また、トルコでは医療ツーリズムが盛んで、植毛や美容医療を行うクリニックが多数存在しており、美容への意識は男女ともに高い。現状、トルコ国内での流通が少ない日本製品に対し、美容クリニック経営者などから、より多くの日本製品、日本企業の市場参入を期待する声が多く聞かれた。

写真 展示会場の様子(ジェトロ撮影)

展示会場の様子(ジェトロ撮影)

写真 ジェトロブースの様子(ジェトロ撮影)

ジェトロブースの様子(ジェトロ撮影)

(エミネ・ギョンジュ、友田椋子)

(トルコ、日本)

ビジネス短信 2c0fec87c6be27af