米ジョージア州、韓国自動車部品メーカーNVHコリアのEVバッテリー関連部品工場建設を発表

米国ジョージア州のブライアン・ケンプ知事（共和党）は6月22日、韓国の自動車部品メーカーのエヌブイエイチ・コリア（NVH）が同州ヘンリー郡に、同社初の電気自動車（EV）バッテリーシステム部品製造拠点を設立すると発表した。投資額は7,200万ドルで、新たに160人以上の雇用創出が見込まれる。

NVHは自動車の騒音や振動、熱の制御部品を専門としており、韓国、中国、欧州、インドに製造拠点を有している。ジョージア州では既にフロアマット、カーゴマット、カーゴトレイを生産している。今回発表の新工場では、現代モービス、起亜、現代自動車グループなど向けに、EV用バッテリーセルの保護、接続、性能検知を行うEVバッテリーシステム部品を生産する。操業開始は2024年第2四半期（4～6月）の予定だ。

ケンプ知事は「ジョージア州のEモビリティーとバッテリー産業の驚異的な成長は、NVHのような大手部品メーカーを支援するわれわれの能力の証左だ。ジョージア州をわれわれの時代の産業革命の中心地とする新たなパートナーとして、NVHを歓迎できることを誇りに思う」と述べている。また、NVHのクー・ジャキュム会長兼最高経営責任者（CEO）は「ジョージア州を当社初のEV用バッテリー部品製造拠点に選定したと発表できることをうれしく思う。これは、モビリティー産業の電動化に貢献する当社の取り組みの第一歩だ」と述べた。

ジョージア州の発表によると、EV産業が成長する中、同州はサプライチェーン全体で雇用創出の機会を追求し、2020年以降、227億ドル以上の投資と2万8,400人以上の雇用創出をもたらしたとしている。

（吉田祥子）