東芝デジタルが量子コンピューティング新興企業クラシックと技術提携

(イスラエル、日本)

テルアビブ発

2023年06月15日

東芝デジタルソリューションズ(以下、東芝デジタル)は6月12日、イスラエルの量子コンピューティング企業クラシック・テクノロジーズ(Classiq Technologies、以下クラシック)との技術提携に合意したことを発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

今回の技術提携を通して、東芝デジタルが量子や人工知能(AI)の技術開発で培ったノウハウを活用し、クラシックの提供するゲート型量子コンピューティングプラットフォーム上でソフトウエアを作成し、量子AIなどの技術検証を行うという。本検証の成果は、エネルギーや社会インフラなど、東芝グループの既存ビジネス領域における課題解決にも適用される予定で、クラシックの提供するプラットフォームの最適化にもつなげる。

クラシックは、ゲート型量子コンピューティングソフトウエアを提供するイスラエル発のスタートアップ企業。同社のプラットフォームは、高度な知識が必要とされる量子回路の生成、解析、実行を迅速に行うことを可能にするという。これまでにもグローバル企業との協業を進めており、NTTデータとの金融分野での信用リスク分析に関する事例や、米国半導体大手エヌビディアおよび英国ロールスロイスと連携してジェットエンジンの流体力学計算への量子コンピューティング適用などの事例がある。

(太田敏正)

(イスラエル、日本)

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