ケニア模倣品対策機関(ACA)が輸入許可制度適用のHSコードの範囲を拡大

(ケニア)

ドバイ発

2023年05月09日

ケニアの模倣品対策機関(ACA)は4月12日、「ACA輸入許可(Import Permit)」制度に適用されるHSコードの範囲を2023年5月1日から拡大すると発表した(公告1/2023外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

ACAは、輸入品に対する知的財産権登録制度(注1)と並行して、一部の製品を対象に「ACA輸入許可」と呼ばれる制度を2023年1月1日から新たに導入していた(2023年3月6日記事参照)。

今回、第2期として拡大される製品のHSコードは以下のとおり。

  • 第1期(注2)で対象となっている第85類「電気・電子」から追加で32項目
  • 第22類「アルコール飲料」22項目
  • 第33類「化粧品」27項目
  • 第64類「履物」26項目
  • 第42類、第43類、第65類の「衣料品付属品」26項目
  • 第61類、第62類の「衣料品・アパレル」213項目
  • 第84類「機械・電気器具」140項目

ただし、以下のカテゴリーに該当する商品は、本プログラムの対象外となる。

  • 中古品
  • 寄付された製品
  • 原材料
  • 外交用製品
  • 少量の私用・家庭用製品
  • 積み替え(トランジット、トランシップ)の製品
  • 製造に使用される機械および機械の部品
  • CKD(コンプリートノックダウン)状態の製品

同公告によると、その他の製品も申請により免除が検討される場合があるようだが、製品の範囲については明記されていない。今後も輸入許可制度の対象製品の拡大が予想される。

(注1)ケニアへの輸入品について、ACAに対して知的財産権の登録(IPR Recordation)を義務付けた制度(2022年5月9日記事参照)。

(注2)第1期は、一部のHSコード(第85類:HSコード8508から8544までの電気・電子機器)に該当する製品。

(関景輔)

(ケニア)

ビジネス短信 fd9e46130979044a