「シーフード・エキスポ・グローバル」、バルセロナで2度目の開催

(スペイン、日本)

マドリード発

2023年05月17日

スペイン・バルセロナで世界最大級の水産物見本市「シーフード・エキスポ・グローバル(SEG2023」が425日から27日まで開催された。同展示会がベルギー・ブリュッセルからバルセロナに移転してから2度目の開催。前回の総来場者数は26,000人超、出展企業数76カ国・1,550社だったが、来場者数は約27%増の33,000人、出展企業数も87カ国・2,078社と増加した。展示会場となったフィラ・バルセロナ・グラン・ビアの使用面積も約4万平方メートルから約5万平方メートルに拡大した。ノルウェーやフィンランドなどの北欧勢が豊富な水産品を生かし、凝ったデザインの大規模パビリオンを構える中、フランスやベトナムのパビリオンも大規模なブースで存在感を示した。

425日付SEGホームページのプレスリリースによると、同展示会の優秀製品を表彰するシーフード・エクセレンス・グローバル・アワードには、最優秀小売り製品にリトアニア企業ビシウナイ・グループの「エビとタイ風スープを詰めたイカ墨のギューザ」、最優秀HORECA(ホテル・レストラン・ケータリング)製品にはフランス企業ウニマ・ディストリビューションの「マダガスカル産有機むきエビ」が選出された。

同イベントでは、水産品の展示のみならず、食品包装機器や包装材、衛生管理機器などの展示もあり、持続可能な開発目標(SDGs)に視点を置いた環境にやさしい製品や、革新的な商品紹介などもされた。

写真 食品包装機器の展示コーナー(ジェトロ撮影)

食品包装機器の展示コーナー(ジェトロ撮影)

ジェトロが出展したジャパンパビリオンには、日本の水産関連企業や調味料、加工食品メーカーなど、中小企業を中心に13社が参加した。また、日本食普及の親善大使(2022年日本食海外普及功労者表彰受賞者)ロジャー・オルトゥーニョ氏の協力の下、多くの企業やシェフをジャパンパビリオンに招待し、多数の商談を実施した。参加企業からは「シェフなどが関心を持った商品をうまくインポーターにもつないでもらうことができ、良い商談につながった」などのコメントが寄せられた。

写真 ジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

次回は202442325日にバルセロナでの開催を予定している。

(高氏朋佳)

(スペイン、日本)

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