ジェトロ、国内輸出商社との商談会を開催

(日本)

海外展開支援部フロンティア開拓課

2023年05月19日

ジェトロは5910日、新規輸出1万者支援プログラムの一環として、「国内輸出商社との商談会」をジェトロ東京本部展示場で開催した。今回は、インテリア雑貨・キッチン用品・化粧品などを取り扱う国内事業者の海外展開支援を目的に、対面とオンラインを併用して2日間で延べ38件の商談が行われた。輸出未経験企業による成約見込み案件も創出された。

本商談会には、全国20都道府県から、海外に販路を持つ国内の輸出商社5社と、海外販路拡大を目指す30社の国内事業者が参加した。ジェトロのオンラインカタログサイト「Japan Street」上で作成した商談会特設ページをもとに商社側が事前に企業・商品を選定し、マッチングが実現した。期間中、事業者は和食器、炭の石鹸(せっけん)、タオルマフラー、未利用バイオマス資源を活用したプラスチックボトルなど特徴ある商品をアピールした。

輸出商談会に初めて参加したアトリエ・エプロンヌ名古屋は、防水エプロンを製造する中小企業。これまで語学力や輸出ノウハウの不足を不安視し、輸出をちゅうちょしていた。しかし、国内取引で輸出ができる輸出商社とのマッチング機会があることを知り、参加を決断した。「自社商品のデザイン性が高く評価され、今後の成約が期待される商談となった」という。

写真 アトリエ・エプロンヌ名古屋と霜山の商談の様子(ジェトロ撮影)

アトリエ・エプロンヌ名古屋と霜山の商談の様子(ジェトロ撮影)

輸出商社として参加した霜山は、海外の大手EC(電子商取引)プラットフォームにアカウントを持つほか、自社のインテリア雑貨店を海外に有するなど多くの海外販路を確立している。山田久美子代表取締役は「短期間で多くの事業者と商談できた。このように効率よく成果に結びつく商談会に参加したことは今までなかった」と語った。引き続き、取引に向けた具体的な手続きを進めていく予定とのことで、今後の成果が期待される。

ほかにも、「先方の具体的なニーズを得ることができた」「普段、接点を持つことが難しい、海外への販路をもつ企業と直接話すことができ、貴重な機会だった」などの声が参加企業から寄せられた。

(山中真菜)

(日本)

ビジネス短信 eaa27ed15c2bbaa8