米カリフォルニア州の5港湾、データ相互運用に向けシステム開発の覚書締結

(米国)

ロサンゼルス発

2023年05月08日

米国カリフォルニア州のヒューネム港、ロングビーチ港、ロサンゼルス港、オークランド港、サンディエゴ港は4月26日、連邦政府や同州の関連機関とともに、カリフォルニア港湾データパートナーシップを立ち上げる覚書に署名外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

この覚書は、貨物輸送システムの回復力向上、貨物輸送の効率化、排出削減、経済競争力の強化のため、クラウドベースのデータ相互運用を共同で推進することを目的としている。カリフォルニア州と覚書を締結した5港は過去数カ月、覚書の枠組みの議論を続けており、同州経済促進知事室(Governor's Office of Business and Economic Development、GO-Biz)からの助成金2,700万ドルを活用し、港湾データシステムの開発を行う。

米国では、新型コロナウイルス感染拡大に伴って世界中のサプライチェーンが混乱する中で、港湾の混雑やコンテナ不足、輸送費の高騰が顕著となり、多くの企業が困難を経験した。カリフォルニア州のエレニ・クナラカス副知事は「今回の歴史的な合意は、より環境に優しく、より透明で、より効率的なサプライチェーンを構築し、カリフォルニア州の貨物輸送のイノベーションを実現するものだ」と意義を強調した。

(永田光)

(米国)

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