カシオ、ラゴス州と教育カンファレンスを開催

(ナイジェリア)

ラゴス発

2023年05月19日

カシオ・ミドルイースト・アンド・アフリカ(以下、カシオ)は5月3日、ナイジェリア・ラゴス州教育省、同社のナイジェリアにおけるパートナー企業であるSKLDインテグレーテッドサービスと共に「ラゴス教育カンファレンス2023」を開催した。ナイジェリアにおける教育開発のための官民パートナーシップの機会の追求を目的とし、ラゴス州教育省、州内の高校、連邦教育省、国家試験評議会(NECO)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます西アフリカ試験評議会(WAEC)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますなどの教育関係者が多数参加した。

カンファレンスでは、カシオが主導する「カシオモデルスクールプロジェクト」の成果発表も行われた。本プロジェクトは、ラゴス州教育省とカシオが、ラゴス州内の6つの高校を選定し、教師への訓練を行うとともに、数学の授業のある単元の中で、関数電卓を使うグループと使わないグループの習熟度を比較するというもの。結果は、6校全てで関数電卓を使って授業をしたグループの方が小テスト、確認テストともに成績が良かった。

ラゴス州教育省長官のフォラシャデ・アデフィサヨ氏は、同州は重要なステークホルダーとの持続的かつ強固なパートナーシップにより、教育の質の向上に大きく寄与したと説明し、カシオとの提携が学習効果にプラスの影響を与えた点を強調した。また、同州は、数学だけでなく他の教科でも、より多くのパートナーを求めていると述べた。カシオ・ミドル・イースト・アンド・アフリカのゼネラルマネージャーの島田康司氏はジェトロのインタビューに対し、「本物の関数電卓を使って学習することのメリットをナイジェリアの教育関係者に広く認知いただくきっかけになったと思う。今後、規模を拡大していくことで、ナイジェリアの教育の質の向上にさらに貢献していきたい」と語った。

写真 パネルディスカッションの様子(ジェトロ撮影)

パネルディスカッションの様子(ジェトロ撮影)

(馬場安里紗)

(ナイジェリア)

ビジネス短信 c778a3b35ba1c69c