デサンティス・フロリダ州知事、2024年米大統領選への立候補を正式表明

(米国)

アトランタ発

2023年05月26日

米国フロリダ州のロン・デサンティス知事(共和党)は5月24日、投資家のイーロン・マスク氏とのオンライン対談の中で、2024年大統領選挙への立候補を正式に表明した。対談は、マスク氏が買収したツイッターの音声配信機能「スペース」上で実施された。

デサンティス知事は、対談の中で「偉大な米国の復活を導くために、大統領選挙に立候補する」と述べ、移民受け入れ数、新規開業率、教育の質、犯罪率などでのフロリダ州の優れた実績を示し、バイデン政権からの政策転換を強調した。同知事は、対談の当日に連邦選挙委員会に立候補届を提出し、対談に先立って自身のツイッターに立候補を表明する動画を投稿していた。

またデサンティス知事は、立候補届の数時間前に、フロリダ州の選挙関連改正法案に署名した。現職が選挙に立候補する場合、従来は10日以上前に辞職しなければならなかったが、大統領または副大統領に立候補する場合は例外とする規定を加え、自身の立候補に対するハードルを引き下げていた。CNBC(2023年5月24日)によると、ドナルド・トランプ前大統領は4月30日、自身が立ち上げたソーシャルメディアで「法案成立により、知事職を務めたままの立候補は、フロリダ州の選挙の公正性を弱めるものだ」とのコメントを発表していた。

(秋山博幸)

(米国)

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