2024年米大統領選の共和党予備選を想定した世論調査、トランプ氏の2桁リード続く

(米国)

米州課

2023年05月25日

米国の2024年大統領選挙に向けて、共和党予備選を想定した世論調査で、ドナルド・トランプ前大統領が依然として2位のロン・デサンティス・フロリダ州知事を30ポイント以上リードしている。デサンティス知事は5月24日、正式に立候補を表明した。

キニピアク大学が5月24日に発表した2024年大統領選挙などに関する世論調査結果(注1)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、「もし2024年大統領選挙の共和党予備選が今日行われた場合、誰に投票するか」という設問に、「トランプ氏」が56%と過半数を占め、2位の「デサンティス氏」(25%)を31ポイント上回った。3位以下は「ニッキー・ヘイリー元国連大使」(3%)、「マイク・ペンス前副大統領」(2%)、「ティム・スコット連邦上院議員(サウスカロライナ州)」(2%)が続いた。

また、大統領選の本選を想定した設問では、バイデン氏とトランプ氏が争った場合の投票先として、「バイデン氏」48%、「トランプ氏」46%だった。バイデン氏とデサンティス氏が争った場合では、「バイデン氏」46%、「デサンティス氏」47%で、いずれもほぼ互角の結果だった。

80歳のジョー・バイデン大統領が2024年の選挙からさらに4年の任期を務めるには、「年を取り過ぎている」との回答は65%に上った。一方、76歳のトランプ氏に対しては、「年を取り過ぎてはいない」が59%だった。バイデン大統領の支持率は全体では36%、分野別でみた支持率では「移民問題」25%、「経済」34%、「外交」39%、「ロシアのウクライナ侵攻への対応」44%だった。

CNNが5月24日に発表した世論調査外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(注2)でも、共和党候補者に関して、「トランプ氏」が53%を獲得し、2位のデサンティス氏(26%)に2倍超の差をつけている。ペンス氏(6%)、ヘイリー氏(6%)、スコット氏(2%)は10%未満にとどまった。

デサンティス氏は現在、支持率でトランプ氏に大きくリードされているが、同氏の陣営は選挙に向けて少なくとも2億ドルの予算確保を見込んでおり(「ニューヨーク・タイムズ」電子版5月24日)、今後の追い上げが注目される。

(注1)実施時期は5月18~22日、対象者は全米の成人1,819人。

(注2)実施時期は5月17~20日、対象者は全米の成人1,227人(共和党支持者または共和党寄りの無党派層476人を含む)。

(松岡智恵子)

(米国)

ビジネス短信 a89a87dac3e929f9